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目盛りが電解液の比重を示します。
時々比重を測定し、比重が1,220(20℃)以下の時は完全充電にするようにして下さい。
電解液の比重は20℃を標準とし、温度が高いと体積が膨張して比重が低く、温度が低いと体積が収縮して比重が高く表れます。
比重の変化の割合は、1℃で0.0007ですから、正確な比重を知るためには、下記の式を使用して20℃の比重に換算します。
〔換算式〕
S20=St+0.0007(t−20)
S20:20℃の時の比重
St:t℃の時の比重
(4)電解液の量を確認する
電解液が極板の上から10〜15?あればよいのですが、もしそれ以下の場合には精製水か蒸留水を補給して下さい。その場合水道水などは絶対に使用しないようにして下さい。
電槽が透明または半透明なものには、電槽の側面に電解液の最高液面と最低液面を示す印のあるものがあります。液面が最高液面と最低液面の間にあれば問題はありませんが、不足している場合には最高液面まで精製水または蒸留水を補充して下さい。
最近では液面インジケータで液面の状態を示すものもあります。充放電を繰り返すことでバッテリの水分が次第に失われますので注意が必要です。量はセルごとに確認します。
(5)液口栓はしっかり取り付ける
液口栓は船の動揺で電解液が外ににじみ出たり、流れ出たりしないように確実に取りつけて下さい。発生ガスの排出が悪くなるとバッテリの内圧が高くなって電槽の破損などを起こしますので、液口栓の排気口をふさぐことのないよう注意して下さい。
(6)電槽やふたの変形や亀裂に注意
過大電流の充電による過熱などで、電槽やふたが変形または亀裂を生じる場合があ

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